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インタビュー2023.04.21

社員満足度、驚異の8割超え!社員の声で実現した「株式会社KIMICA」の新しいワークウエア

社員満足度、驚異の8割超え!
社員の声で実現した「株式会社KIMICA」の新しいワークウエア

たまゆらのユニフォームを愛用していただいているお客様の声をお届けする訪問企画!
「どんな風にたまゆらのユニフォームを使っていますか?」

第8回目は、30年超ぶりにユニフォームを一新された「株式会社キミカ」の笠原さまにインタビューさせていただきました。
キミカさまは千葉県にある企業ということで、たまゆら本社(大阪)とオンラインでつないで、お話を伺いました。


(左上:たまゆら東京支店営業 松島・右上:たまゆら広報担当 長田
左下:たまゆらデザイナー 松本 ・右下:株式会社キミカ 笠原さま)

なお、今回はたまゆら史上初めてオンライン会議を中心に提案を進めた事例となりました。
どんな風に商談が進んだかも後ほど詳しく伺っていきます。

株式会社キミカはどんな会社?

海岸に漂着した“天然海藻”から食物繊維「アルギン酸」を抽出して有効活用することを目指し1941年に創業した株式会社キミカ。
アルギン酸のユニークな物性に着目し、創業以来80年以上その品質をひたすら磨き上げ、今や国内シェアは90%を超えています。

SDGsのフロントランナーとしても注目されており、2020年には日本のSDGsの最高賞「ジャパンSDGsアワード」で特別賞を受賞、2021 年には環境大臣賞を2度も受賞、2022年には英国王立財団・ウイリアム王子が創設した世界で最も権威ある環境賞「アースショット賞」にノミネートされました。

アルギン酸とは?

笠原さん「アルギン酸は海藻から抽出される天然の食物繊維で、食品加工によく使われています。一番身近な例は、コンビニのサンドイッチです。

サンドイッチを冷蔵保管すると、具材からしみ出た水分でパンの内側はべちゃっと濡れ、外側はパサパサに乾燥して美味しくなくなってしまいます。しかし、アルギン酸をパン生地に配合すると、長時間保冷しても、作り立てのおいしさを保つことができるようになるんです」

\アルギン酸はこんな分野や用途でも活躍!/

例えば・・・

○ベーカリー
・パン生地をふわふわ、もちもちに。さらに弾力性をUP!
・ドーナツの油切れを改善。ベタつきを改善し、カロリーDOWN!

○麺
・チルド麺のほぐしやすさUP!
(昨日コンビニで買ったお蕎麦がサッとほぐれたのはアルギン酸のおかげかも!)

○冷凍食品
・冷凍餃子のフライパンへの焦げ付きを防止

○医療・医薬品
・歯型を取るための型取り剤(歯科印象剤)の主成分
・マイルドな消化性潰瘍の治療薬に

【詳しいアルギン酸の用途は公式サイトをご覧ください】

笠原さん「アルギン酸には、ほかの素材には代替できないユニークな物性があるので、食品に限らず、医療や美容、繊維染色など、多彩な分野で活躍しています」

当初は予定になかったユニフォーム刷新

笠原さん「アルギン酸は天然海藻から抽出され、健康にもよい素材です。『自然由来』や『健康』といった素材のイメージと、企業イメージをマッチさせるため、2021年に『クリーン』『ナチュラル』をテーマに掲げて新社屋の建設計画を始動しました」

▼2022年に完成した新社屋

(YouTube動画:https://www.youtube.com/watch?v=FQ_6yFF6hqk

笠原さん「設計事務所との協議の中で、せっかくならユニフォームも『クリーン』『ナチュラル』を連想させるものに変えたらどうか」というアイディアが出たんです。最初は乗り気ではなかったのですが、オシャレな服を着た人たちが描かれた新社屋のCGイメージを眺めるうちに、そこで働く社員の姿をイメージすることも大切だと思うようになりました」

▼今回一新されたユニフォームを着用したキミカの皆様

パートナーの口コミからつながった「たまゆら」

笠原さん「いざユニフォームを変えよう、じゃあ誰に提案してもらおうか?という時に、設計事務所が紹介して下さったのが、たまゆらさんでした」

たまゆら松本「もともとキミカさんとたまゆらがつながっていたわけではなく、元々取り引きのある企業さまからのご紹介でした。『お友達のお友達』ではないですけど、数珠つながりにつながった面白い例ですね!」

(松本のデスクより)

笠原さん「最初は、たまゆらさんを含め4社のユニフォーム会社さんに提案をお願いするところからスタートしました」

決め手となった”社員の声”を聞く姿勢

笠原さん「たまゆらさん以外のユニフォーム会社には、意思決定者である私や経営陣の趣向を聞かれることが多かったんです。いくつかの案を提示されて『この中で社長さんに決めてもらったらどうでしょう?』と言われたこともありました。

一方、たまゆらさんは、社員の反応、特に女性社員の反応をとても気にされていて『社員の声』に丁寧に耳を傾けていました。車一杯のサンプルを工場まで持ってきてもらい、老若男女多くの社員を呼んで、素材感やサイズ感、色合いなどを議論したこともありました」

笠原さん「社員の声に耳を傾ける姿勢に当社との親和性を感じたんです。ひと言で言うと『感じが良かった』のですが、『偉い人』ばかりではなく、実際に毎日ユニフォームを着用する社員の想いに寄り添おうとしてくれたことが一番大きかったと思います。 極端に言えば、たとえ結果的に選定されたユニフォームが一緒だったとしても、『自分も選定過程に参加したユニフォーム』と、『自分の知らないところで偉い人たちで決めたユニフォーム』とでは、社員の納得感は全然違うと思ったんです」

たまゆら松本「今回の提案のポイントは、”食品や医薬品を作るメーカーに相応しい綺麗で清涼感を感じられること、かつ、木目調やレンガ調を多用したナチュラルな新社屋に合うワークウェアとすること”でした。 アイテムに求める希望や意図をキミカの社員さんから聞いた上で、プラスアルファの機能性を松島から提案をしました」

千葉・東京と大阪、オンラインミックスでの打ち合わせ

たまゆら松本「今回、千葉、東京、大阪という遠距離でのやりとりになりましたが、リアルとオンラインがうまくミックスされて距離を感じず提案を進めることができました。

千葉のキミカさんと大阪の私が同じサンプルを手元に持ち、オンラインでも同じものを見ながら、一緒にディスカッションを重ねられたのがよかったと思います」

たまゆら松島「もちろんオンラインで進めたこともあったのですが、ここまでがっつりオンラインで進めたのはたまゆらにとって初めてのことでした」

たまゆら松本「実際に手元にサンプルがあると分かりやすいのですが、フルオーダーの場合は、サンプルを2セット作るのはもったいないです。今回は既製品から選ぶスタイルだったこともうまくいったポイントかと思います」

特に人気のアイテムはシャツとブルゾン。デメリットにも意味がある。

↓新ユニフォーム導入1年後の貴重なアンケート結果を公開いただきました↓

▼今回導入されたユニフォームの一部

笠原さん「社員アンケートで一番好評だったのは、私が今着ているこの水色のシャツです」

(笠原さんが取材時に着ていたのもこちらのシャツ)

◇一番人気のシャツ

笠原さん「これ、伸縮性が優れていて、私服でも着たいぐらい着心地がいいんです。真っ白なシャツは透けてしまうのですが、爽やかな水色は、シンプルでありつつ透けないちょうどいい色です」

▼胸元には「KIMIACA」の刺繍

 

◇ブルゾン

笠原さん「白のブルゾンも評判が良かったです。ただ、アンケートでは『白色は汚れやすい』という指摘も見られました。確かに主婦・主夫目線では汚れが目立つのはネガティブなことなんですが、『汚れたことに気づきやすくなる』=『清潔に保つように心がけるようになる』という効果を狙って選定されています。この点は、アンケート結果を受けて社員に再度説明することができてよかったと思います」

(アンケート結果)

その他のアイテム:くつ

(アンケート結果)

その他のアイテム:白衣
(研究職の白衣も胸元にKIMICAの刺繍)

ズボンの一律化を断念して気づいた、自分で選べることの優位性

笠原さん「ズボンは、一律のユニフォーム導入はしませんでした。サンプルを試せば試すほど、私はこっちがいい、僕はこっちがいい、私はそれよりもこちらがいい・・・と、意見がバラバラに分かれたんです。下半身は個々人の型差が大きいので、ズボンは指定せず、社員が自分の体形に合うものを自由に選んで購入する方式にしました。

従来はズボンも会社が支給していたので、自分で購入しなくてはならなくなることに抵抗を感じる人もいるだろうと予想していました。しかし、アンケートでは、それ以上に”むしろ良かった”と評価する社員が多かったんです」

(アンケート結果)

▼新社屋のオフィス・ラボ・食堂

オフィス・ラボで働く内勤者は新ユニフォームを、生産現場で働く作業員は引き続き従来の作業衣を継続して着用しています。

たまゆらの”ここ”がよかった!

笠原さん「ユニフォーム選定に多くの社員が参加できたことがよかったです。『私はこれがいい』『僕はこれは嫌だ』といった意見に辛抱強く付き合っていただけて有難かったです」

笠原さん「自分の意見を伝えれば、その意見が反映されたサンプルが確かに送られてくる。その繰り返しで、社員もデザイナーさんに自分の意見が届いていることを実感できたと思います。

アンケートで肯定的な回答が多かったのも、自分も当事者として選定に関わったという人間が多かったからこそだと思います」

印象に残っているエピソードはありますか?

たまゆら松島「オンラインとリアルをミックスして進めたことが印象的でした。

あとは・・・何度か自分で車を運転して工場にお伺いしたんですけど、アクアラインの強い海風で車が飛ばされそうになって、めちゃくちゃ怖かったのが印象に残っています(笑)」

たまゆら松本「最初の一回目だけ同行しましたが、その時も松島はずっと怖い怖いって言いながら運転してましたね(笑)」

たまゆら松島「納品時も、運送会社さんに任せたら納期に間に合わない可能性があったので、自分で直接運転してお届けに伺いました」

笠原さん「普通は『明日午前指定で発送しましたから(もし間に合わなくてもあとは知らないですよ)』と、運送会社任せにすると思うんです。たまゆらさんの仕事に対する責任感というか、丁寧な姿勢を感じました」

たまゆらに今後こうして欲しいという要望はありますか?

笠原さん「本当に丁寧に対応頂きましたので、特にないです(笑)

例えば、散々サンプルを試した挙句、ズボンは社員が自分で購入する(=たまゆらさんには発注しない)という結果になったのですが、『キミカの社員さんにとってはそれが最善の選択だと思いますよ!』と言っていただきました。自社の売上の最大化よりも、真に弊社の社員を第一に考えて頂けていることを実感した瞬間でした」

たまゆらへの依頼を検討されている方に一言お願いします。

笠原さん「丁寧に社員の声を聞いてくれる会社なので、それを志向する会社には最良のパートナーだと思います。逆に、はじめから経営側で方向性が決まっているのであれば、合わないかもしれません…」

編集後記

オンラインとリアルの両方で進められた、今回のユニフォーム刷新。

もともとはユニフォームには着目されていなかったとのことですが、新しい社屋で新しいユニフォームを着る光景を想像すると、私たちたまゆらもワクワクするような気持ちでのご提案をできました。

また、ユニフォーム導入1年後に社員アンケートを実施し、社員の声を拾い上げて継続的に改善しようとするキミカさんの姿勢にも驚かされました。

たまゆらも更に襟を正して、ますます満足していただけるように刺激となる声を聞くことができ嬉しく思います。

キミカの皆様、改めてありがとうございました!

株式会社キミカの概要

株式会社キミカ 千葉プラント

〒293-0001 千葉県富津市大堀1029

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商 号:株式会社 キミカ KIMICA Corporation
創 業:1941年(昭和16年)5月
代表者:笠原 文善
資本金:1億円
従業員数:173名 (キミカグループ 計378名)
事業内容:アルギン酸, キトサンなどのマリンバイオポリマーならびにその応用製品の製造販売
事業所:
【本社】 東京都中央区
【千葉プラント】 千葉県富津市
【大阪営業所】 大阪府大阪市淀川区
【サンチャゴオフィス】 サンチャゴ(チリ)
【ニューヨークオフィス】 ニューヨーク(アメリカ)
【ヨーロッパオフィス】 デュッセルドルフ(ドイツ)
【チリプラント】 パイネ(チリ)
関連会社:
株式会社キミテックス
株式会社大阪アルギン
KIMICA America Inc.
Alginatos Chile S.A.
KIMICA Europe GmbH
青島喜美克明月海洋科技有限公司
EXPORTACIONES M2 S.A.
ALGAS VALLENAR S.A.
Comercializadora exportaciones e importaciones KAI Seaweed Spa.

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株式会社キミカ(本社)
〒104-0028 東京都中央区八重洲2-1-1YANMAR TOKYO 5階
03-3548-1941 受付時間:平日9:00〜17:30
【お問い合わせフォーム】https://www.kimica.jp/contacts/
【公式サイト】https://www.kimica.jp/

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